豊島区は、区政100年を前に「国際アート・カルチャー都市構想」を進めています。
本記事では、国際アート・カルチャー都市構想とはなにか?また、都市構想を実現するために豊島区がなにを行っているのかをわかりやすく紹介します。
まず気になるのが、なぜ豊島区は国際アート・カルチャー都市構想を進めているのかです。ご存知の方も多いかもしれませんが、豊島区にはアニメや漫画の聖地があります。それが「トキワ荘」です。
トキワ荘は昭和時代に活躍した漫画家が、若手時代に活躍していた古いアパートです。そこで活躍していた漫画家には、手塚治虫さん(鉄腕アトム作者)や藤子不二雄(ドラえもん作者)さん、赤塚不二夫さん(天才バカボン作者)など多数います。
特に手塚治虫さんや、ドラえもんの作者である藤子不二雄さんは、日本に留まらず世界中で愛されている漫画・アニメの作者でもあります。そんな日本が世界に誇るアート・カルチャーを生み出した聖地として、今も存在しているのです。
豊島区が掲げている、国際アート・カルチャー都市構想には、誰もがアートやカルチャーを発信できる都市づくりが含まれています。これは、芸術・アート・カルチャーを発信しやすいシステムを持つ街づくりです。
発信したいアート・カルチャーがあっても、発信する場がなければ埋もれてしまう可能性があります。近年ではSNSなどが発展しているので、そこで発信すればいいと考える方もいるかもしれません。
しかし、個人のSNSで発信できる情報量や広さには限りがあります。そこで豊島区では発信したい方が、自由にどこでもいつでも発信できる場所を提供するために、環境整備を進めているのです。
誰もが国の内外に向けて、国際アート・カルチャーを発信できる街づくりには、安心や安全に配慮した街づくりも含まれています。その一つが公園や屋外施設の充実です。
緑豊かな公園を4つ作り、4つの大きな公園を軸に屋外で開催できるイベント会場・ショッピングモール・レストラン街などを作っています。アフターコロナの今ではアニメイベントが多く開催され、国内外から多くの参加者が訪れています。
こうした大きな集まりで心配されるのが感染拡大ですが、イベントが屋外で行われるため、屋内よりもリスクが低く安全性の確保や、安心感を得られています。
国際アート・カルチャー都市構想を行うために、豊島区では施設などの環境整備以外に、相談窓口の設置や人材の確保そして組織の設置を行っています。発信者が発信しやすいサポートを行うのです。
文化的なイベントは定期的に行われており、期間前後にはイベントの告知など、多くの方々に情報を発信してもらえます。イベントの告知を受けて興味がある方が集まる仕組みができているわけです。
こうした環境づくりが豊島区の掲げる「国際アート・カルチャー都市構想」につながり、誰もが自分の発信したいアートや文化を発信できます。しかしそれ以外にも持続しなければ意味がありません。
豊島区では、国際アート・カルチャー都市構想の実現のための基盤づくりはもちろんですが、それ以上に力を入れているのが実現した後の持続です。ハードやソフトを作っても持続できなければ意味がありません。
そこで、豊島区は持続発展都市となるべくさまざまな構想・開発計画を実行しているのです。また、国内外からのアクセスの改善にも力を入れています。そのひとつが羽田からのアクセスの改善です。
アクセスを改善すれば豊島区や池袋の街に人の流れを集め、より国内外への情報発信を行いやすくできます。そして豊島区にとっては人が集まることが持続性につながるのです。
豊島区は都心部に近いだけあって、多くの人が集まるイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、駅構内や駅周辺が発展しすぎていたためか、駅や駅周辺から外へ出ていく方が少ない地域でもありました。
そうした特徴がありましたが、再開発が行われ、国際アート・カルチャー都市構想を実現するためにさまざまな開発が行われました。結果として大都市でありながら自然豊かで、アートやカルチャーを発信するイベントが多く開催される都市になっています。
特に注目すべきは、豊島区の再開発が長期的に行われる予定である点です。基盤をつくり少しずつ実現していくため、完成に近づくにつれ完璧に近づけられる確率が上がります。
多くのイベント会場が屋外にあり、自然豊かな大きな公園が4つもあるので憩いの場としても活躍します。また、災害にも強い構造となっているので暮らしやすく、街を散策するのにも適しています。
ですので、発信したい情報がある方や終の棲家を都心部に探している方は、ぜひこの記事を参考にして豊島区での暮らしを検討されてみてはいかがでしょうか。そのお役に立てれば幸いです。
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