不動産業界は、これまでさまざまな要因で起こる問題に直面してきました。ここ最近では新型コロナウイルスによる問題や、生産緑地問題と人口減少による問題などがありました。そして次に問題視されているのが2025年問題です。
本記事では、2025年問題とはなにか?そして2025年問題が不動産業界に与える影響と対策について紹介します。
2025年問題は大きく分けると2つあります。それが「大阪万博」もう一つが「後期高齢者の増加による不動産業界への影響」です。
現在問題とされている2025年問題はこの2つについて語られているため、目にした問題がどちらに属するかを見定める必要があります。ここを間違うと備えても意味がないので気を付ける必要があります。
ご存知の方も多いですが、2025年に大阪万博が開催されます。大阪万博が開催されるとなると、当然ですが周辺の開発が行われ整備されるため、不動産価格が高騰までとはいわなくても上昇する確率が上がります。
何か大きなイベント(国際的な)が開催されると、開催地を中心に土地の価格が上昇するのは日本に限ったことではなく、世界中で同じような土地価格の上昇が起こっています。
そのため、大阪では土地の価格が上昇する可能性が高く、不動産業界に大きな影響を与えるとされているのです。しかし価値が下がるわけではないため、2025年問題に含めない方もいます。
実は深刻な2025年問題は後期高齢者層の増加の方なので、以下に説明します。
日本は高齢者の人口が非常に多く、逆ピラミッドを構成しているので少子化対策を必死で行っています。しかし現実は人口の増加は芳しくありません。
一方で、団塊の世代が後期高齢者となるのが2025年です。後期高齢者が増加すると、年金受給者の増加や健康保険の増加などの影響はもちろん、不動産にも大きな影響を与える可能性が大きいのです。
今後は介護が必要になった両親をお世話できないので施設に託す家庭も増えるかもしれません。そうなると親が暮らしていた家は不要になってしまう可能性があります。これは賃貸でも持ち家でも同じです。
これが空き家問題になる可能性があるのです。
2025年に向けて万博会場の中心地周辺は再開発が計画されています。それにつれてマンションや戸建てなどの価格も上昇すると見込まれています。しかし喜んでばかりもいられません。
現在、大阪のマンションなどの購入の申し込みをしているのは、いわゆる富裕層の方々が多くなっているようです。つまり一般的な収入の方がマンションの購入のハードルが上がっているのです。
また、特に気を付けなければならないのは2025年以降に後期高齢者が増加する影響です。空室や空き家が増えると犯罪が増えたり、火災などの問題に気を付けなければならなくなります。
せっかく賃貸物件を所有していても、空き家がなかなかうまらないのでは収入に大きく影響します。
2025年問題は、これまで起きた問題よりも不動産業界に大きな影響を与える可能性があります。しかし備えるにしても何を備えればいいのかわかりにくいものです。
しかし、2025年問題が不動産業界にどんな影響をもたらすのかをピックアップすれば、何に備えればいいのかが浮かび上がってきます。
・空き家の増加
・空室の増加
・高齢者向け住宅の需要が高まる
・不動産価値が下がる
・人口が増加しているエリアもある
・外国人が増える
以上が現在あげられる2025年問題で起こりうることです。例えば後期高齢者が増加して施設の利用者が増えれば、空室や空き家が増えます。しかし一方で高齢者向け住宅の需要は高まります。
高齢者の入居が多い不動産では、空室や空き家による不動産価値の低下への備えが必要になります。また、人口が減少している地域だけを見るのではなく、増えている地域にも目を向ける必要もあります。
また、今後は外国人労働者の数も増えていくと予想されています。このように備えるポイントは問題点から発見できるのです。
2025年問題が不動産業界に与える影響が大きいのはわかっていただけたと思います。そして備えるためのポイントも紹介しました。そこからどのようにすれば悪い影響をよくできるかについて考えてみました。
そして重要なのは、不動産投資で2025年問題で損をしないためには、利用目的に応じた不動産投資をすることです。高齢者が増えるのであれば高齢者向け施設への投資がおすすめです。
外国人が増えるのを予想しているのなら、外国人が利用できるアパートなどへの投資です。また、安定して人口増加している地域で不動産投資を行うのもいいでしょう。
しかし、逆に必要としている施設に投資を行えば成功につながる可能性も高いのです。もし不安であれば、不動産投資のプロの意見も聞いて不動産投資を行うことをおすすめします。
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