ショップ経営でお店が繁盛するかどうかは経営者次第なのはもちろんですが、実はテナントも大きく左右するものです。
本記事では売り上げを左右するテナントを内見する際のポイントを紹介します。
ショップやレストランなどの飲食店を経営する場合に利用するのがテナントです。借りるテナントはどこでもいいからというわけにはいきません。なぜならテナントの場所や内装が成功のカギを握っているからです。
最近ではネットなどで不動産情報をチェックできますが、写真で良し悪しの判断は非常に難しいものです。だからこそテナントを借りる際には情報収集とテナント内見が必要なのです。
ここではテナント内見から契約までの簡単な流れを紹介していきます。
どのようなコンセプトでお店の経営をしたいのかなどのイメージを固めていきます。
ターゲット層を絞しぼりどうしたいのかを固めておけば、どこでお店を構えるかもはっきりしてきます。
お店のコンセプトやイメージに合った場所を決め、その地域にある物件の情報を収集していきましょう。ネットの不動産情報から希望する物件をピックアップしていきます。
このとき初期投資総額が希望に合うか確認し、1つのサイトだけではなく2件以上の不動産情報サイトを使います。
気になる物件を見つけたらテナント内見の予約を入れてください。
テナント内見は不動産会社の担当者と一緒に行うため、日時などのスケジュール調整が必要です。
テナント内見ではテナントを借りる際の注意点や周囲の状況などのチェックが可能です。
テナントの内外を細かく見て自分のショップのイメージに合っているかどうかの確認も行います。
テナント内見をした物件の中で、一番自分のイメージに近いテナントと賃貸契約を行います。
賃貸契約を行った後で自分のショップに必要な内装や外装へと変えてショップ運営の開始です。
ここでは、テナント内見時に必要なツールを紹介していきます。
物件の間取り図と実際のテナントの状況を見て、実際に営業する際のイメージもしやすくなります。
テナント内見予約時に不動産会社の担当者に、テナントの間取り図・平面図を依頼しておきます。
テナント内見には必ずカメラやスマートフォンなどの記録できるツールを持っていきます。
写真撮影や動画を撮影しておけば、質問や質問に対する答えも記録できて便利です。
メジャーはテナント内見をする際に非常に役立つツールです。
棚のサイズやドアや窓の位置や高さなどを測って記録できます。
このとき持って行くメジャーは3mくらい測れるものがおすすめです。
テナント内見を希望する場所がビルの中にあるスケルトンの状態だった場合、ライトがなく真っ暗な状態で内見をするケースもあります。
この場合はスマートフォンより懐中電灯系のライトがおすすめです。
あまり必要なさそうに見えて意外と重要なのがコンパスです。
コンパスは店内のどこがどの方角にあるのかをチェックするのに役立ちます。
ほかにも日当たりの確認など意外と便利です。
ノートやペンなどの筆記用具は必ず持参してください。
テナント内見で担当者の方との話を記録するのに役立ちます。
気になったことをメモしておけば、そのテナントを借りるかどうかの検討材料にもなります。
ショップの経営条件に合ったテナントが見つかったら、いよいよテナント内見を行います。ここではテナント内見時に確認したいチェックポイントを紹介していきます。
ショップ経営でもっとも重要なのが立地条件です。立地条件には「駅」「駅からの所要時間」「店の見つけやすさ」「人の多さ」「競合の有無や状況」「トラブルの有無」などがあります。
特に最寄り駅と駅を利用する人の多さは重要なチェックポイントです。また、競合ショップの数や営業時間なども確認します。さらに周辺にある施設などのチェックと、トラブルがないかどうかも確認してください。
時間ごとの人の流れや動向についてチェックします。地域によって時間ごとの人の流れは違うものだからです。このチェックを行うには、希望している地域の最寄り駅周辺の時間ごとに訪れて確認しなければなりません。
また、候補のテナント周辺の交通量についてのチェックも怠ってはいけません。
外観のチェックはテナントの外観の確認だけではありません。最寄り駅から実際に歩いてみて、テナントがどう見えるかどうかの確認も行います。これは店の看板がどのくらい人の目に触れるかどうかを視認するためです。
見えにくいなら看板の大きさやライトアップの方法を考えるなど、事前に対策を行えるのでおすすめです。
テナント内見時に重要なチェック項目に内装があります。飲食店などの場合は居抜き物件だと内装の費用の負担を低減できますが、レイアウトや動線についても必ずチェックしてください。
ほかにもバリアフリー対応ができているかどうかも必ずチェックします。ファッション系なら棚の状況や店内を一望できる場所にレジを置けるかなどもチェックしてください。また、棚の収納量の確認も重要です。
飲食店なら席数やトイレの状況や、スタッフルームのチェックも必ず行います。
電気の引き込みの有無と電力の容量チェックも重要です。飲食店の場合は吸気口や排気口そして排水や給水についても確認しなければいけません。
水道の圧力の確認も必要ですし、グリストラップの位置の確認や冷蔵庫などの電子機器のチェックも必ず行ってください。
ほかには駐車場の有無の確認も必要です。もし駐車場がなければ近所に有料駐車場があるかどうかの確認もしてください。
ビルの中にあるテナント内見の場合には、周辺にあるショップや競合の状況確認も行います。ここで注目したいのは周辺でトラブルがないかどうかです。
また、どの程度改装できるかどうかの確認をしておかないと、思ったような店内にできない可能性があります。
理想的なテナントが見つかればやりがいを感じて仕事を続けられます。そのためにもぜひ良い物件を見つけてください。本記事がそのお役に立てれば幸いです。
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