豊島区は都心に近く非常にアクセスがよい場所です。
観光で訪れる方も多い地域でもありますが、意外にも歴史的名所が多い地域でもあるのです。
本記事では豊島区にある歴史的名所を5か所紹介していきます。
歴史や歴史的建造物に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
【もくじ】
・おしゃれな施設と等しく愛される豊島区の歴史的名所
・一度は訪れたい豊島区の歴史的名所5選
∟自由学園 明日館
∟雑司ヶ谷 鬼子母神堂
∟納めの地蔵尊(とげぬき地蔵尊)
∟夏目漱石の墓(雑司ヶ谷霊園)
∟旧江戸川乱歩邸
豊島区といえばサンシャインシティをはじめとして近代的な施設が多い印象を受ける方もいるかもしれません。しかし、実は豊島区をはじめとした都心部では歴史的な施設も数多く存在しています。
豊島区は100年前までは蛍が生息する自然豊かな土地で、都心部では開発が始まるのが遅かったのはあまり知られていないかもしれません。
開発が盛んに行われ始めてからも歴史的名所の保存はしっかりとされており、現代でも各地に古きよき時代に建造された建物や施設を訪問できるのも魅力です。
そして歴史的名所を訪れた方々は、現代とは違うモダンな建物や古くから信仰されている神社仏閣に感動やノスタルジックな感覚を味わうことができます。
今回紹介する豊島区の歴史的名所は5か所です。
選出は国内外の旅行者がよく訪れている場所で、歴史的価値が高く人気の場所を紹介しています。
近く豊島区を訪れる予定がある方はぜひ参考にしてみてください。
自由学園 明日館はモダンでシンプルなデザインで、日本ではなく海外を思わせます。その独特のデザインは南北戦争当時の南アメリカの邸宅をイメージする方もいるかもしれません。
この建物をデザインしたのはアメリカの巨匠「フランク・ロイド・ライト」が設計した建物で、1921年(大正10年)に自由学園 明日館の校舎として建設されています。
設計者のフランク・ロイド・ライト氏は、アメリカのウィスコンシン州出身で、モダンでシンプルな設計が特徴です。重要文化財に指定されている歴史的建造物です。
建物内は修復が行われ見学可能な日には自由に館内を見学できるので、美しい建物の見学を希望する方はぜひ訪れてみてください。
豊島区は神社仏閣など歴史的な建造物が多い地域です。中でも『鬼子母神堂』は誰もが一度は耳にしたことがある場所かもしれません。鬼子母神堂の歴史は古く永禄4年(室町時代)に文京区目白台の周辺から出土したお像を清め東陽坊(寺)に納めたことから始まります。
地域で愛されご利益があるとして信仰が盛んに行われて現代にいたります。安産・子育の神として信仰されていますが、実は最初は子を奪う鬼でした。ところがあるとき神様に自分の子を奪われ、子を失った母の気持ちを理解して神となったのです。
だから神様なのに鬼という字が含まれているのだそうです。ご祈祷やお祭りなどが毎年行われているので、そのときを狙って訪れる方も多くおすすめです。
巣鴨といったらおじいちゃんやおばあちゃんの『原宿』として人気の地域です。そんなおじいちゃんやおばあちゃんの原宿、巣鴨にあるのが『納めの地蔵尊(とげぬき地蔵尊)』です。
巣鴨のとげぬき地蔵尊は豊島区の高岩寺にあり、高岩寺は1596年に開創された歴史的名所でもあります。実は最初の場所は神田明神東側でしたが、大火で全焼したため上野に移転して1891年(明治24年)に現在の場所へ移転しました。
現在の洗い観音さまは2代目で登録有形文化財に指定されています。戦後の復興にも深く関りがある由緒あるお寺なので、ぜひ一度は訪れてほしい歴史的名所です。
霊園が歴史的名所として知られているのはめずらしいかもしれませんが、雑司ヶ谷霊園には多くの有名人や著名人が眠るお墓があります。中でも夏目漱石のお墓は多くの方がお参りする名所でもあるのです。
夏目漱石だけではありません。ジョン万次郎や竹久夢二のお墓や東条英機やサトウ・ハチローやケーベル・ラファエルのお墓もあります。もちろん有名人が多く眠るから歴史的名所なわけではありません。
実はこの場所は御料地として3代将軍家光の薬草栽培のために使われた場所で、暴れん坊将軍で有名な8代将軍吉宗公の鷹狩に使う鷹の飼育場所として使われていた歴史的名所でもあります。
当時からある松の大樹が今でも残っている歴史的にも重要なものなので、この大樹を見るのもおすすめです。
江戸川乱歩はミステリー作家として有名な作家です。そして江戸川乱歩は生前26か所も住まいを変えている方としても有名ですね。その江戸川乱歩の26回目の転居先こそが旧江戸川乱歩邸です。
どうして引越し魔の江戸川乱歩が豊島区池袋を終の棲家として選んだのか、その理由は自然が豊かで静かな環境だったからだと推測されています。近所には立教大学があり近隣の住民との信頼関係も築いていたようです。
当時の家賃は約90円だったそうで、今も残る邸宅はキレイに管理されています。現在では大衆文化研究センターとして江戸川乱歩関連の資料が貯蔵されています。現在は内部の見学はできませんが、外から見ることは可能です。
ぜひ一度、歴史的名所でその時代に何があったのかをご自身の目で見て実感してみてください。
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